マネーフォワードに向いている人、向かない人
マネーフォワードは金融機関、通販サイト、電子マネー等のIDを登録し、各データを取り込んで家計簿を作成するサービスです。金融商品としての保険、イデコや確定拠出年金などの年金の情報も取り込む事が出来ます。
約2年近く利用して思うのは、向いている人と向かない人がいるかなと思います。
【向いている人】
・簿記や会計の知識がある人(簿記3級とか会社の事務処理でも大丈夫だと思います)
これは、マネーフォワードが「家計」を管理する部分と「資産(負債)」を管理する部分に分かれている為です。簿記や会計の勉強した方なら分かると思いますが、家計の部分が損益計算書にあたり、「資産」の部分が貸借対照表になります。
この損益と資産・負債が感覚的に理解出来る人であればデータを集計する必要のないマネーフォワードはとても便利だと思います。
・WEB通帳やクレジット明細の不発行(WEBで確認する)、電子マネーに抵抗がない人。
日本人の半数以上が現金主義なんだそうです。マネーフォワードはデータを取り込むのが強みですので、クレジットや電子マネーで日々の支出をデータ化されていることが最大のメリットです。このクレジットや電子マネーに抵抗があって日々現金で支払い行為を行っている人はデータ集計の簡略化の恩恵が得られないので向いていないと思います。(領収証をケイタイでスキャンして取り込む事が出来るのですが、精度はあまり良くない上、一枚ずつ写真を取らなければならないので面倒です)
【向いていない人】
・簿記や会計の知識がゼロの人。
マネーフォワードでクレジットカードデータを連動するとカードを切った日やカード会社の締め日が計上日となります。(修正することも可能ですが、デフォルトの設定以上のことをしようとすると作業工数が増えます)例えば、計上日が1月31日でもその金額が実際に口座から引かれるのは引き落とし日の翌月の5日だったりします。
簿記の仕訳だと
1月31日 食料品費 5,000円(費用) / 未払費用 5,000円 (負債)
2月5日 未払費用 5,000円(負債) / 預金 5,000円 (資産)
となりますが、費用として計上されているのに、お金が減らないという状態が????となってしまう方はあまり向いていないかと思います。
・ネットショッピングやWEB通帳に抵抗がある人。
私の母もそうなのですが、ネット上にクレジット情報を登録するのが怖いという方も一定数いらっしゃいます。マネーフォワードにデータを取り込むにはそれぞれのサービスにIDやパスを入力しなければ始まりませんので、そもそもそれに抵抗がある方はデータを取り込む事が出来ません。